リアルな活動にかなうものはない

最近、ダンス教室を主宰されているお客様からこんなお知らせが届きました。

『ホームページから、2日に1回は体験申し込みなどの問い合わせが来るようになり、入学する方も増えています。一体何があったのか、自分でもびっくりです。』と。

その方は、ここ2年程、水戸の由緒ある神社の能楽殿にて、仲間を集ってダンスイベントを行っていらっしゃいます。多くの方にコンテンポラリーダンスという芸術を知ってもらい、決して楽しいことばかりではない現代に生きる人々の心に何かを投じることができれば・・・という強い思いで企画したものと思われます。主催者も遠路から集まるダンサーも、もちろんボランティアです。

その芯のある活動は水戸市の後援もいただくことができ、やがてメディアの目にも留まりYahooニュースで取り上げられたりもしました。それにより、主催者のホームページを訪問する方が増えたのだとアクセス解析が物語っておりました。

多くの方が勘違いされるのが、ホームページを作れば集客できる、問い合わせが増える、売上が出ると思っていることです。ホームページを城に例えたとしたら、『外堀を埋めること』。これがとても大切です。それをこのお客様は図らずも実行されたことが、ホームページからの集客につながったのだと思います。

では、外堀を埋めるための具体的な方法とはなんでしょうか。

それは、いろんなパターンがあり、これをやれば・・・と言えないところがもどかしいところでもありますが、一つはリアルな活動をして、お店や商品の存在や価値を知ってってもらうこと。イベントやワークショップなどに参加し、ホームページアドレスの書いたチラシなどを配ってもいいでしょう。

なんだかんだ言っても、リアルな活動にかなうものはありません。また、直接いろんな方と出会うことで、様々なビジネスのヒントをいただくこともできるのです。

非リア活動(使い方違うけど)としては、ホームページに誘導するための入り口をたくさん作ることです。被リンクと言って、自分のホームページのURLを他のホームページに貼る(もしくは貼っていただく)のです。外部ブログサービス、フェイスブックページ・ツイッターなどのSNS、各業種の無料掲載ポータルサイト、所属協会のホームページなど、もう節操なく(笑)被リンクを作りましょう。

また、意外と忘れがちなのが、自分の名刺に自分のホームページアドレスを入れるということです。ホームページのQRコードを貼り付けておいてもいいでしょう。

そして、最後に大切なこと!たどりついたホームページに、しっかりとしたクオリティを持たせることです。先のお客様は、ホームページを見て来てくださった方の多くから「ホームページがカッコいい」と言われたそうです。せっかく興味があってホームページを見てくれたのに、そこがお粗末なものだったり分かりにくかったりしたら残念極まりないはずです。

外堀を埋めて本丸を責めたら誰もいなかった。

なんてことがないように、ホームページの中身もきちんと作り上げてくださいね。